「ROOKIES」の原作は読んでいましたか?

同じく森田先生の「ろくでなしブルース」は読んでいたんですけど、「ROOKIES」は読んでなかったんです。でも、僕の周りは知っていて、「すごくおもしろいぞ」ということは聞いてました。それからあらためて、このお仕事の話をいただいてから読んだんですけど、もう時間も忘れるくらいに熱中しちゃいました (笑)。
 なんていうんですか、学生時代って “自分自身のために生きる” ことができるときじゃないですか。社会に出て会社に勤め始めると、なかなかそうはいかないと思うんです。会社のこと、仕事のことを考えなきゃいけないし。でも、学生のときって、自分のために生きることができるというか、自分に対して真っ直ぐ向いていられる時間だと思うんです。「ROOKIES」は、そんな大切な時間を描いている作品。男くさくも美しいところが好きです。

そんな隼人クンの高校時代って?

僕は、ずっと音楽一直線でした (笑)。ヒップホップが大好きで、ターンテーブル (DJ がプレイするときに使うレコードプレイヤーのこと) を買って、プレイするレコードを集めたりしてました。ちなみに、今はキーボードやパソコンなどを使って、打ち込み (演奏のプログラミングのこと) で曲を作ってます。まだ自分の作った曲を発表する機会はないけど、音楽に対しては等身大の自分でいたいので、作曲や作詞など、すべて自分の手の届くところでやっていきたいんですよね。

今回演じる安仁屋ってどんなキャラクターですか?

野球に対して、すごく真面目に考えている男だと思います。でも、不器用なので、それをうまく表現できないというか…。本当に真面目に、野球という夢に向き合っていたからこそ、挫折したときのショックって大きかったと思うんです。でも、一度あきらめた大きな夢だけど、川藤という男と出会ったことで、またその夢に向かって一歩踏み出す勇気が出たんでしょうね。
 それと、僕がよく思うのが、小さい頃の夢とか持ってた気持ちって、すごく正直で本モノだということ。やっぱり、大人になるにしたがって立場のことやお金のこととか、考えなきゃいけないことが、いろいろと出てくるじゃないですか。でも、幼稚園や小学校の頃って、目の前にあるものをそのまま見て、そのまま感じることができる。だからこそ、子どもの頃の想いっていうのが、すごく正直で大切にしなきゃいけないと思うんです。

安仁屋という男を演じることで、なにか思うことはありますか?

演じるというところでは、友だちといる安仁屋と川藤といる安仁屋って、全然違う表情を見せると思うので、それをどう演じ分けるかは気をつけてます。誰でもそうだと思いますけど、友だちと話をしているときと、仕事をしているとき、お母さんと話しているときなど、それぞれ表情があると思うんですよね。
 役作りという部分ですけど、まずはその現場に立つことで、共演者や周りのスタッフさんから影響を受けるということ。周りが僕を見てくれることで僕が作られて、僕も周りを見ることで周りも作られてくるという。そうやって、お互いに影響しあうことで自然と役ができてくると思うので、そういった意識は常に頭のどこかに置いてます。
 とにかく安仁屋って、ものすごく熱いヤツだと思うんですね。そんな安仁屋が川藤と出会ったことで変わっていくんですけど、川藤の言葉を聞きながら市原隼人も、なにかもっと変われるんじゃないかな…って感じています。
 野球に関してはあまり経験がないので、時間さえあれば練習するようにしてますね。家のすぐ近くにバッティングセンターにいったり、元野球部だった友だちもたくさんいるので、彼らとキャッチボールしたりしてます。

このドラマで見てもらいたいところは?

生きている時間の中でも、高校生でいる時間ってほんの一瞬じゃないですか。そんな、“その時にしかない時間” の中の、男くささや泥臭さを見てほしいです。それと “仲間の大切さ” ですね。僕も、小学校のときから今までずっと付き合ってる仲間がいるんですけど、べつに集まったからといって特別な何かをするわけじゃないけど、そいつらと一緒にいると安心できるんですよね。言葉に出さなくても、気持ちを許し合えてお互いに尊敬しているというか。そんな “仲間の大切さ” を感じてほしいです。

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