原作は知っていましたか?

マンガの存在は知っていたんですけど、読んではいませんでした。で、このお仕事の話をいただいて、全巻読みました。原作を読んでいなかったので、平塚というキャラクターは知らなかったんですけど、読んでみて「こいつか!手ごわいな…」と (笑)。この平塚平という人物を演じるのは、すごく難しいなぁ… というのが最初の印象でしたね。でも、物語の中では笑いの部分というかスパイスの役を担っているキャラクターなので、しっかりと演じきらんといかんなと思いました。

平塚平という人物はどんなキャラクターですか?

こいつは、なんも考えていないんじゃないかと思います (笑)。ここで自分が目立ちたいとかスターになりたい、というのはありますけどね。でも、それはすごく正直な気持ちの表れだと思うので、人間としては自分に正直な男かもしれませんね。

そんな平塚を演じる上で気をつけていることは?

まずは、平塚の独特な表情や雰囲気みたいなところを、どう表現するか。そこをベースに作っておけば、あとは自由だと思うんですよ。それと、何も考えないというか、常にニュートラルな状態で芝居に臨んでいます。普段は演じるキャラについて、考え過ぎるくらい考えてしまうということが多いんですけど、多分、平塚自体なにも考えていないと思うので (笑)、そこを大事にするという感じです。台本には、こう演技してとか特別に書いてあるわけではないので、撮影のときに自分がその場に入って「ポン」と出てくるものを大切にしています。あの「ランディ・バース!」という雄たけびの後も、平塚だったらエアギターやると思いますし、それが自然に出てくる感じですね。平塚を演じている自分が、その場その場の空気を大事にするというよりも、平塚という人間がそういうキャラクターだと思うんですよ。なので、自分の中で平塚というキャラクターがある程度できていれば、後はそれをぶつけるだけですね。

なにか平塚と自分が共通する部分ってありますか?

まず、平塚は憧れの存在です (笑)。自分に近いところもあると思うけど、でも遠い存在という感じですね。若い頃は、僕もかなりポジティブだったんで、そこは共通しているとは思いますけど、歳を重ねてくることで繊細な部分も持ち合わせてきてはいるので、平塚みたいに自由に突っ走る人間に憧れる自分がいるというか…。あ、高校生の頃から、好きな人ができたら一途だったんで、そこも平塚と同じかも。

そんな健太クンの高校時代って?

もう、めちゃめちゃ調子ノリでしたね (笑)。もしかすると、平塚ばりにスーパーポジティブだったと思います。ホント、「やれば何でもできる!」みたいに思ってましたから。もちろん、いまでもその気持ちを持って前向きに生きていますけど、あの頃は、なにも根拠がなくてそう思っていましたからね。

視聴者の方へメッセージを!

このドラマを観て感じてほしいことは、「やればできる!」ということ。僕も、役者という仕事がしたくて、何にもない状態で大阪から東京に出てきたんですけど、「やればできる!」という想いだけで、今こうしてここにいますから。母親に「東京へ行きたい」って言ったら、「だったら東京の大学に行け」って言ってくれて。それで、こっちに来たんですけど、芸能界へのコネもなんもありませんでした。それでも、自分の夢に向かう一歩を踏み出すために、いろんな知り合いを作っていき、その一歩のおかげで今の自分がいますからね。根拠のない自信でも、突っ走っていけばいいんじゃないかなって思います。川藤先生の言う「夢をあきらめるな」という言葉がすべてを言ってくれているので、そこを感じてほしいですね。

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